(質問要旨)
1 地球温暖化対策について
本府が6月に公表した平成29年度温室効果ガス排出量の報告によると、1990年度と比べて温室効果ガス全体が約20%削減された一方で、フロンガスは倍増しており、早急な対策が必要と考えるが、地球温暖化対策に関し、次の諸点について、知事の所見を伺いたい。
(1)2013年のフロン排出抑制法制定後のフロンガス回収状況について、本府の課題認識はどうか。また、必要な対策は何か。
(答弁)府民環境部
フロンガスの回収状況にかかる課題認識と対策についてでございます。
京都府では、これまでからフロン排出抑制法などの各法令に基づき、機器からのフロン類の回収と適正処理を推進するとともに、業界団体の協力を得ながら、業務用の空調機器や冷凍冷蔵機器の管理者に対して、指導や研修を実施するなど、フロン類の管理適正化に向けた取組を行ってまいりました。
しかしながら、国が公表した業務用機器の廃棄時におけるフロン回収率は3割台に低迷しており、その要因として、建物解体時にエアコンなどの回収が適切に行われていない場合が多いこと、中型・小型機器の回収率が低いことが明らかになっており、このような実態に対し、有効な対策を講じることが必要であると考えております。
国におきましては、本年6月にフロン排出抑制法を改正し、来年4月から、新たにフロン回収義務違反の直罰化、解体現場への立入権限の拡大、フロン回収が確認できない機器の引取禁止など、対策が強化されることとなります。
京都府といたしましては、法改正による立入権限の強化を踏まえ、建設リサイクル法の届出情報を活用した解体工事案件の事前把握に努め、適切な回収を実施するよう、現地への立入指導を強化するとともに、回収率の低い中型・小型機器の対策として、主な使用者である中小事業者を対象に、機器からの漏洩対策を指導するなどの取組を進めてまいります。